鈴鹿セブンマウンテンの残り3座、最後に調べたのが藤原岳です。
標高1,144m。セブンマウンテンの中では御在所岳(1,212m)に次ぐ2番目の高さを誇り、「花の百名山」「日本三百名山」「関西百名山」と肩書きが異様に豊富な山です。他のセブンマウンテンと一線を画すのが、フクジュソウの群生地として圧倒的な知名度を持っていること。春になると多くのハイカーが押し寄せる人気の山です。今回も登る前にルートや注意点を徹底的に調べました。
藤原岳ってどんな山?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 1,144m(展望台は1,171mの天狗岩が最高点) |
| 所在地 | 三重県いなべ市・滋賀県東近江市の県境 |
| 登山口 | 大貝戸(おおかいど)・聖宝寺の2つが主要 |
| 所要時間 | 大貝戸ルートで往復約5〜7時間 |
| 難易度 | 初〜中級(体力が必要) |
藤原岳の最大の特徴は全山が石灰岩でできていること。山頂付近には「カレンフェルト」(雨水で侵食された岩が林立する地形)や「ドリーネ」(すり鉢状の窪地)といったカルスト地形が広がっています。「中部の秋吉台」とも呼ばれており、他の鈴鹿の山とは地形的に全く異なる景観が楽しめます。また9合目には藤原山荘(無人避難小屋)があり、休憩や悪天候時の退避に使えます。年間5万人以上が訪れる人気山だけあって、設備が整っているのは安心です。
藤原岳の主要ルートを比較する
① 大貝戸ルート(表登山道)
難易度:★★☆☆☆(初〜中級)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コースタイム | 登り約3時間、下り約2時間 |
| 特徴 | 一合目ごとに標識あり、歩きやすい樹林帯 |
| 注意点 | 下りが急で意外と時間がかかる |
最もポピュラーなルートで、登山初心者にもすすめられることが多いです。鳥居をくぐって神武神社の参道から登山道に入り、8合目まではよく整備された樹林帯を歩きます。一合目ごとに標識があるのでペース管理がしやすく、初めての方でも計画を立てやすいです。
注意点は下りが急で膝への負担が大きいこと。「ガイドブックには初心者向きと書いてあったが、斜度も距離もそこそこある」「下りの方が格段に歩きにくかった」という実感レポートがあります。トレッキングポールを持参している人が約7〜8割というデータも見かけました。ポールは必携と考えておきましょう。
② 聖宝寺ルート(裏登山道)
難易度:★★★☆☆(中級)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コースタイム | 登り約3.5時間、下り約2時間 |
| 特徴 | 歴史ある聖宝寺・石段250段・滝あり |
| 注意点 | 山ビル生息(特に夏〜秋) |
鳴谷神社からフェンスを開けて入山し、250段の石段を登る歴史的な雰囲気のルートです。途中に聖宝寺(伝教大師最澄の開基とされる天台宗の寺)があり、登山と歴史散策を組み合わせることができます。大貝戸ルートより所要時間がやや長く、山ビルが生息している点も要注意です。
③ 定番の周回(大貝戸登り→聖宝寺下り)
両ルートの登山口は約500mしか離れていないため、登りと下りで別ルートを使う周回が人気です。登りに大貝戸(歩きやすい)、下りに聖宝寺(変化がある)という組み合わせが多いようです。
④ 天狗岩への寄り道も忘れずに!
山頂(展望台)から藤原山荘を北上すると天狗岩に到達できます。実は天狗岩のほうが藤原岳展望台より標高が高く(約1,171m)、眺望も優れているとの声があります。山頂だけで終わらせず、天狗岩まで足を延ばすのが藤原岳を満喫するコツです。
アクセス・駐車場
車の場合:東海環状自動車道「大安IC」から約20分が最短アクセスです。東名阪「桑名IC」からは約40分。
駐車場:大貝戸登山口駐車場(無料・約40台)と藤原岳観光駐車場(300円・約30台)の2か所があります。春のフクジュソウシーズンと秋は早朝から満車になることが多く、早朝出発が必須です。
公共交通の場合:近鉄富田駅で三岐鉄道に乗り換え、三岐線の終点「西藤原駅」で下車。大貝戸登山口まで徒歩約10分(約500m)と非常にアクセスしやすいです。鈴鹿セブンマウンテンの中では公共交通機関が最も便利な山のひとつです。
フクジュソウを見るなら
藤原岳といえばやはりフクジュソウ(福寿草)が最大の目玉です。例年の見頃は2月末〜4月下旬で、8〜9合目付近に群生しています。晴れた日にしか花が開かないため、天気のいい日を狙って登るのがポイントです。
フクジュソウと同じ時期にはセツブンソウ・カタクリも咲きます。春の妖精「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる短命な花たちで、藤原岳はそれらが一度に楽しめる貴重な場所です! ただしフクジュソウの時期は登山者が非常に多く、駐車場も激混みになります。早朝スタートが絶対条件です。
調べて気になったポイント
藤原岳を調べていて最も印象に残ったのは「初心者向きと言われているが体力は必要」という実感の声が多いことです。「実際に歩いてみて低山気分で気軽に行くような山ではないとわかった」「技術よりも体力が必要な山」という表現が複数の記録に出てきました。歩行距離は約8.8km、獲得標高は1,000m超。鈴鹿の中では標高が高い部類に入り、セブンマウンテンを4座こなした後でも油断できない山だと感じました。
登る前のまとめ:私のプランはこれ!
コース:大貝戸(登り)→ 展望台 → 天狗岩 → 大貝戸(下り)のピストン or 聖宝寺(下り)の周回
- フクジュソウの時期(3〜4月)か紅葉の時期(10〜11月)を狙う
- フクジュソウシーズンなら早朝スタートで駐車場争いを避ける
- 天狗岩まで寄り道して展望を楽しむ!
- トレッキングポールは必ず持参する
- 聖宝寺ルートを下りに使う場合はヒル対策を万全に
藤原岳は「花・カルスト地形・展望・歴史」と、鈴鹿の中でもひときわ個性的な要素を持つ山だとわかりました。セブンマウンテンのラストを飾るのにふさわしい山かもしれません。
実際に登ったら、また記事にします!
※本記事は各種登山記録・登山情報サイトをもとに作成した事前調査記事です。最新のコース状況は現地情報や公式情報でご確認ください。

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