「鈴鹿セブンマウンテン、結局どの山が一番難しいの?」
セブンマウンテン4座(御在所岳・鎌ヶ岳・雨乞岳・竜ヶ岳)を登ってきた経験をもとに、残り3座(入道ヶ岳・釈迦ヶ岳・藤原岳)の事前調査も加えて、全7座の難易度を比較した表を作りました。「どの山から登るか」「今の自分にどの山が合っているか」で迷っている方の参考になれば嬉しいです。
鈴鹿セブンマウンテン7座 難易度比較表
| 山名 | 標高 | 難易度 | 体力 | 技術 | 標準CT目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 入道ヶ岳 | 906m | ★★☆☆☆ | 低〜中 | 低 | 3〜4時間 | 最低標高。北尾根は急登あり。山頂は爆風注意 |
| 釈迦ヶ岳 | 1,092m | ★★★☆☆ | 中 | 中 | 4〜5時間 | 大ガレが核心。周回コースで変化が楽しい |
| 御在所岳 | 1,212m | ★★★☆☆ | 中 | 中 | 4〜5時間 | セブン最高峰。中道はキレット・鎖場あり |
| 雨乞岳 | 1,237m | ★★★☆☆ | 中〜高 | 中 | 5〜6時間 | 笹こぎ・ガス・道迷いリスクあり。達成感大! |
| 竜ヶ岳 | 1,099m | ★★★☆☆ | 中〜高 | 低〜中 | 5〜6時間 | 距離が長い。稜線の眺望と笹原が爽快! |
| 鎌ヶ岳 | 1,161m | ★★★★☆ | 中 | 高 | 3〜4時間 | 岩稜帯が連続。鈴鹿のマッターホルンと呼ばれる |
| 藤原岳 | 1,144m | ★★★☆☆ | 高 | 低〜中 | 5〜7時間 | 距離・標高差ともに大きい。体力勝負の山! |
難易度の考え方:体力と技術の2軸
難易度は「体力」と「技術」の2軸で評価すると整理しやすいです。
体力は距離・標高差・コースタイムで評価します。藤原岳は技術的な難所は少ないですが、距離が長く標高差が大きいため体力消耗が激しい山です。「初心者向き」と紹介されることもありますが、実際に歩いた人の多くが「思ったより大変だった」と感じています。
技術は岩場・鎖場の有無、道迷いリスク、ルートの不明瞭さで評価します。技術的に最も難しいのは鎌ヶ岳です。武平峠ルートを使えば比較的短時間で登れますが、それでも岩稜帯が連続し両手を使う場面が多くなります。長石尾根や馬の背尾根はさらに難度が上がります。
各山の「一番きついポイント」
| 山名 | 一番きついポイント | 補足 |
|---|---|---|
| 入道ヶ岳 | 北尾根の急登 | アセビのトンネルまでずっと急坂が続きます |
| 釈迦ヶ岳 | 大蔭のガレのキレット | V字に下って登り返す。高度感あり |
| 御在所岳 | 中道のキレット・鎖場 | 武平峠ルートなら比較的楽 |
| 雨乞岳 | 東雨乞岳〜雨乞岳の笹こぎ区間 | ルートが不明瞭。ガスが出ると道迷いリスク大 |
| 竜ヶ岳 | 遠足尾根前半の急登 | 尾根に出るまでの急坂。出た後は爽快な稜線! |
| 鎌ヶ岳 | 山頂直下の岩稜帯 | どのルートでも岩場が連続します |
| 藤原岳 | 8合目以降の急登と長い下り | 下りで膝への負担が大きい。ポール推奨 |
初心者が登る順番のおすすめ
初めてセブンマウンテンに挑戦する方に向けて、安全に制覇できる順番の一例をご紹介します。あくまで参考として、季節や体力に合わせて変えてみてください。
- 御在所岳(武平峠ルート):往復2時間半〜3時間ほどで登頂できます。ロープウェイという下山の保険もあり、最初の1座に最適!
- 入道ヶ岳(北尾根→二本松周回):セブン最低標高で心理的ハードルが低め。椿大神社というパワースポットとの組み合わせも魅力です
- 竜ヶ岳(遠足尾根→金山尾根周回):距離は長いですが技術的難所が少なく、稜線の大パノラマが初心者にも達成感を与えてくれます。シロヤシオの5月がおすすめ!
- 釈迦ヶ岳(中尾根→猫岳・羽鳥峰周回):大ガレという「本格的な岩場体験」が初めてできる山。ここで技術を一段上げましょう
- 雨乞岳(武平トンネル西ルート周回):笹こぎや道迷いリスクがあるため、ある程度の経験を積んでから挑戦を
- 藤原岳(大貝戸ルート往復):体力に自信がついてから。フクジュソウが咲く2〜4月は特別な体験になります!
- 鎌ヶ岳(長石尾根など):技術的に最も難しいためラストに。武平峠ルートのみなら4番目あたりでも可
実際に登って感じた各山の印象
難易度表だけでは伝わらない「登ってみて感じたこと」も加えておきます。
御在所岳(武平峠ルート)は最初に登ったセブンマウンテンです。武平峠からのルートは往復2時間半ほどで、「思ったより早く山頂に着いた!」という印象でした。ロープウェイで来た観光客も多く山頂は賑やかですが、静かな登山を求めるなら早朝出発がおすすめです。
鎌ヶ岳(武平峠ルート)は御在所岳と同じ武平峠からアクセスできますが、山頂直下は別の山だと感じました。岩がゴロゴロと積み重なった山頂部は「これぞ岩山!」という迫力があり、展望も抜群。ただし岩場が苦手な方には怖く感じる区間が続きます。
雨乞岳は4座の中で最も「山に入った」感が強かった山です。東雨乞岳から雨乞岳への笹こぎ区間はルートが不明瞭で、ガスが出ると方向感覚が狂います。達成感は4座の中でいちばん大きかったです!
竜ヶ岳(遠足尾根)は距離が長い分、稜線に出たときの開放感が最高でした。シロヤシオが咲く5月に登りましたが、笹原に白い花が映える景色は他のセブンマウンテンでは見られない唯一の眺めです。ただし遠足尾根前半の急登は地味にきつく、「遠足」という名前に油断すると後悔します。
難易度より大切なこと
難易度ランキングを作っておいてこう言うのもなんですが、順番よりも大切なことがあります。それは「その日の天気・自分のコンディション・装備が整っているか」です。
難易度が低い入道ヶ岳でも、山頂で爆風に遭えば危険になります。難易度が高い鎌ヶ岳でも、晴れた無風の日にしっかりした装備で臨めば安全に楽しめます。難易度表はあくまで目安として使い、当日の状況に合わせた柔軟な判断を大切にしてください。
各山のルート詳細については鈴鹿セブンマウンテン完全ガイドもあわせてご覧ください。


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