鈴鹿山脈の名峰 鎌ヶ岳(1,161m) は、鋭い山容から「鈴鹿の槍ヶ岳」とも呼ばれる人気の山。
武平峠から最短3時間で登れる手軽さがある一方で、初心者が気を抜けない危険箇所が多い山 でもあります。
この記事では、実際に歩いた経験をもとに 鎌ヶ岳でとくに注意したいポイント を丁寧にまとめました。
これから挑戦する人は、事前にチェックして安全登山につなげてください。
⚠️ 鎌ヶ岳の危険箇所と注意点
1. 登山口直後から始まる急登
武平峠を出発してすぐに 急登がスタート!
身体が温まる前に斜度のある道になるため、息が上がりやすい区間です。
- 浮石やザレた斜面が多く足を取られやすい
- ロープが張られている場所もあり、つかみながら登るのが基本
👉 対策
- ストックはしまい、両手を空けてバランス重視
- 体力温存のため序盤からゆっくり歩く
2. 滑りやすいザレ場(砂利の崩れやすい斜面)
中盤〜山頂直下にかけて、細かい砂利(ザレ)が多いエリアがあります。
特に 下山時はスリップのリスクが高い ため注意が必要です。
- 乾いていても滑る
- 雨の日はさらに危険度UP
👉 対策
- グリップの良い登山靴を必ず着用
- 足を置く場所を“毎歩”意識して歩く
- 重心はやや後ろにしない(転倒の原因)
3. 痩せ尾根(左右が切れ落ちた細い尾根)
鎌ヶ岳の名物ともいえる 細尾根区間!
見晴らしは良いけれど、初心者には緊張すると思います。
- 足場が細く、強風の時はバランスを崩しやすい
- 高度感があり、苦手な人は手が震えることも
👉 対策
- 三点支持(手2・足1 or 手1・足2)を徹底
- 風が強い日は立ち止まり、風が弱まる瞬間を待つ
- 焦らず、落ち着いて歩くことが最重要
4. 山頂直下の岩場・ロープ場
山頂手前は 大きな岩をよじ登るように進む区間 が続きます。
- 手を使わないと進めない場所が多い
- 雨や霧の日は滑落の危険が増す
👉 対策
- 両手を使って登る“岩登りの姿勢”で
- 無理に登らず、手をかける場所をしっかり確認
- 雨の日・積雪期は初心者は回避推奨
5. 天候悪化時のリスク(特に初心者は要注意)
鎌ヶ岳は標高こそ高くないものの、山頂は開けており風の影響を受けやすい山です。
- ガス(霧)が出ると視界が一気に奪われる
- 雨の日は全体的に滑りやすさが増す
- 尾根は強風で体があおられやすい
👉 対策
- 初心者は晴天の日に登る
- レインウェアは必ず携行
- 山頂付近の風速が強い日は撤退判断も大切
🎒 初心者が鎌ヶ岳に挑戦するときのポイント
✔ ルート選び
最短で登れる 武平峠ルート がもっとも登りやすいです。
✔ 必須装備
- 登山靴(スニーカー不可)
- 手袋
- レインウェア
- 水と行動食
※ ストックは急登区間ではしまうのがおすすめで。
✔ ベストシーズン
- 春〜秋の晴天日 が安心!
- 冬は積雪・凍結で難易度が一気に上がるため初心者は避けたい!
✔ ペース管理
序盤の急登で体力を使いすぎないよう、最初からゆっくり歩くこと。
📝 まとめ
鎌ヶ岳は「短時間で登れて、本格的な山の雰囲気を味わえる」魅力的な山です。
ただし、急登・ザレ場・痩せ尾根・岩場 といった危険箇所が多く、初心者は油断禁物です。
正しい装備と余裕のある行動計画で、安全第一の登山を楽しんでください。
🔗 関連リンク
- 鎌ヶ岳の登山記録(写真多め)
https://k-yfblog.com/kamagatake-climbing-report/ - 御在所岳の登山記録
https://k-yfblog.com/gozaisho-climbing-report/ - 竜ヶ岳(宇賀渓ルート)登山レポ
https://k-yfblog.com/ryugatake-climbing-report/ - 雨乞岳の稜線ルート紹介
https://k-yfblog.com/amagoidake-climbing-report/



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