登山の準備では、地図と現在地の確認、山行記録、天気、登山届の提出を分けて考えます。ここでは公式案内で確認した機能と、利用前に確かめる点を整理します。筆者がすべてを実使用して順位を付けたレビューではありません。
アイキャッチは登山アプリ利用のイメージイラストです。実際のアプリ画面ではありません。
YAMAPの地図制限は2026年9月23日に公式ヘルプを、ヤマレコの地図保存条件と機能は9月22日にiOS・Androidの公式ストア掲載内容を確認しました。ジオグラフィカとコンパスは9月21日確認の公式案内を参照しています。利用条件は変更されることがあるため、出発前に必要な地図を端末へ保存し、通信なしで表示できるところまで試してください。
筆者が実際に使っているのはジオグラフィカ
筆者が山で使っているのはジオグラフィカです。一緒に登る先輩が使っていたのがきっかけでした。YAMAPとヤマレコは使っていないため、この2つは公式の案内で確認した内容をまとめています。
- 最初に戸惑ったのは、記録の停止です。下山して車に乗り、しばらくしてから、記録を止めていなかったことに気づきました。
- 機内モードにはしていませんでした。1回の山行で、スマホの電池は60%くらい減りました。
- 雨乞岳では、七人山に寄り道したあと、下る方向を間違えました。三重側へ下りるところを滋賀側へ下りていて、ジオグラフィカで現在地を見て気づきました。
- 天気は特定のアプリを決めておらず、「山の名前+天気」で検索して出てくる予報を見ています。
目的ごとにサービスを見る
| 目的・候補 | 確認できた内容/確認が必要な点 |
|---|---|
| 登山地図・活動記録:YAMAP | 公式の無料・プレミアム比較を確認。無料の地図取得・保存には上限があり、登録後の期間でも条件が異なる |
| 地図操作・GPS:ジオグラフィカ | 公式ヘルプで地図キャッシュとGPS利用を確認。未解除時のキャッシュ容量など制限あり |
| 山行記録・地図:ヤマレコ | オフライン地図、GPS記録、計画作成、コンパスへの登山届提出に対応。無料の地図保存はゲスト1件・ログイン2件。月間ダウンロード回数の制限なし |
| 登山計画・登山届:コンパス | 提出先が対応するか、受け付けられたかを確認。届出は地図保存や安全保証とは別 |
YAMAP:月間の取得上限と、端末の保存上限を分ける
無料利用の登山用地図には、月内に取得できる枚数と、アプリ内に同時保存できる枚数の2つの上限があります。YAMAP公式ヘルプ「地図は何枚まで無料でダウンロードできますか?」を2026年9月23日に確認しました。
| 無料アカウントの登録後期間 | 1か月の取得上限 | 同時保存上限 |
|---|---|---|
| 6か月以内 | 2枚 | 2枚 |
| 7か月目以降 | 1枚 | 1枚 |
月間上限は毎月1日から月末までで数えます。保存中の地図を削除すれば端末の保存枠は空きますが、その月の取得枚数は戻りません。月間取得上限に達していると、削除しても別の地図を追加取得できません。同じ月に一度取得した地図の再ダウンロードは可能で、月間の取得枠を追加で使いません。
複数の山域へ行く月は、必要な登山用地図が何枚になるかを先に確認します。無料枠で足りるか、地図レンタルや有料プランが必要かは、公式の機能比較と合わせて判断してください。保存枠を空けるときも、今回の登山口・ルート・帰路に必要な地図は残します。
記録の閲覧では、同じ山名だけでなく登山口・季節・周回方向・撮影日を比べます。個人の記録は、通行止めや管理者の指示を置き換える情報ではありません。
ジオグラフィカ:キャッシュとオフライン表示を試す
公式ヘルプでは、地図を端末にキャッシュして使う仕組みが説明されています。設定の説明にある未解除時のキャッシュ上限は100MBです。利用するOS・版での案内とアプリ内設定を確認し、予定の山域と縮尺が保存されているか試してください。
GPSの現在地、地図の保存、軌跡の記録は別の操作です。通信を切った状態で背景地図と現在地を確認し、記録の開始・停止も本番前に練習します。雨乞岳の記事に掲載したGPS記録には「Geographica」と表示され、距離・記録時間・累積標高差を確認できます。
ヤマレコ:地図の保存数と、計画・記録・登山届の役割
ヤマレコは、地図を事前に保存して通信圏外で現在地を確認し、GPS軌跡や写真・メモを山行記録として残せます。予定ルートを作成して地図と一緒に保存する機能もあります。Android版の公式説明とiOS版の公式説明では、無料で同時に保存できる地図はゲスト1件、ログイン時2件です。月間のダウンロード回数に制限はなく、不要な地図を削除すれば別の地図を保存できます。プレミアムでは地図数の制限がなくなりますが、端末の空き容量は必要です。
登山計画はコンパスへ提出でき、コンパスと協定のある都道府県では登山届として扱われます。計画を作っただけで提出完了にはならないため、提出先・提出状況と、下山後の連絡まで確認します。アプリに記録を残すことと、登山届を出すことは別の手続きです。
実際に比べるときは、同じ予定ルートを使い、地図の読みやすさ、通信なしでの表示、記録操作、電池の使い方を確認します。利用者数や未検証の使いやすさだけで順位を決めません。
コンパス:地図の準備とは別に登山届を提出する
コンパスなどのオンライン提出先は、登る地域の警察・自治体の案内から確認します。三重県での準備は三重県警察の登山案内を参照してください。
- ルート、出発・下山予定、同行者、緊急連絡先を最新の計画に合わせる。
- 送信操作だけで済ませず、受理・提出状況を確認する。
- 変更・中止や下山後の手続きも、そのサービスの案内に従う。
- 家族や知人へ行程と連絡予定を共有する。
天気はアプリの順位に混ぜず、別に確認する
一般の天気、山頂や稜線の風・気温、雨、雷、時間帯ごとの変化を確認します。登山指数の記号だけで可否を決めず、出発前の中止判断と組み合わせてください。
出発前に、同じ条件で試す
- 予定の登山口・ルート・帰路が入る範囲を保存する。
- 通信を切り、地図とGPS現在地が表示されるか確認する。GPSには誤差もあるため地形・方角と照合する。
- 記録を使う場合は開始・停止・保存を練習する。
- 位置情報の許可と電池設定を確認し、ライト・予備電源・ケーブルも点検する。
- 紙地図とコンパスを用意し、端末を使えない場合に備える。
同じスマートフォンに複数のアプリを入れても、故障・水濡れ・電池切れへの備えにはなりません。アプリを追加する数より、必要な操作を確実にできることを確認します。その他の準備は持ち物チェックリストをご覧ください。



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