登山をしていると、必ず一度は迷う瞬間があります。
「このまま進んで大丈夫かな…?」
「引き返すべき? でも、せっかくここまで来たし…」
私(とるく)も、鈴鹿の山を歩く中で何度もこの場面に出会いました。
そして強く思ったのが、撤退は負けじゃない、安全に帰るための“正しい判断”ということです。
この記事では、登山初心者が迷わず判断できるように、撤退(引き返し)を決める基準を7つにまとめました。
撤退判断が大事な理由
山では「もう少しだけ」が事故につながります。
- 天候が急変して視界がなくなる
- 足元が崩れて滑落リスクが上がる
- 体力が尽きて下山が遅れる
こうなると、帰り道の方が危険になります。
だからこそ、登山初心者ほど
“引き返す基準”を先に決めておくことが大切です。
撤退すべき判断基準① 天候が崩れ始めた
山で最も危険なのは、天候の変化です。
- 風が急に強くなった
- ガスが出て視界が悪くなった
- 雨が降り始めた(特に冷たい雨)
- 雷鳴が聞こえる/稲光が見える
このサインが出た時点で、基本は撤退を考えるべきです。
特に稜線歩きがある山では、風とガスが一気にリスクになります。
雨乞岳も稜線が開けているため、天候の影響を受けやすいと感じました。
撤退すべき判断基準② 足元が危険になった
初心者に多いのが「行けそう」に見えて進んでしまうパターンです。
- ぬかるみで滑る
- 崩落気味で足場が細い
- ザレ場・岩場が濡れている
- 雪や凍結で踏ん張れない
こういう状況は、進むほど帰りが怖くなります。
特に雨の後は滑落リスクが跳ね上がります。
「この先の方が危険そう」と感じたら、その直感は大体当たります。
撤退すべき判断基準③ 体調に異変が出た
体調不良は、山では一気に悪化します。
- 頭痛・吐き気
- ふらつき・寒気
- 足が攣る
- 胸が苦しい
- めまい・手足のしびれ
この時点で「気合でなんとか」は危険です。
軽い異変でも、早めに休憩し、改善しなければ撤退が正解です。
特に冬は、冷えが体力を奪うスピードが想像以上です。
撤退すべき判断基準④ 時間が押している(コースタイム遅れ)
初心者が一番やりがちなのが、時間を甘く見ることです。
- コースタイムより30分以上遅れている
- 休憩が増えて計画が崩れている
- このペースだと日没が近い
- すでに疲れて下山スピードが落ちている
山は、登りより下りの方が転倒が多いです。
「下山が暗くなるかも」と思った時点で撤退の判断を入れるべきです。
撤退すべき判断基準⑤ ルートが分からなくなった
迷い始めたら、進むほど戻れなくなります。
- 踏み跡が消えた
- 分岐が分からない
- 笹で道が隠れている
- なんとなく進んでいる
この状態になったら、
戻れるうちに戻るのが正解です。
鈴鹿の山域は笹が深い場所も多く、迷いやすいルートもあります。
GPSアプリは必須だと感じています。
撤退すべき判断基準⑥ 同行者とのペース差が大きい
複数人登山でも、危険は起きます。
- 片方が明らかにきつそう
- 体力差が大きく休憩が増える
- 集中力が切れて足元が雑になる
この状態で無理すると、転倒や低体温症につながりやすいです。
「誰かが無理している」と感じたら、撤退判断は早めが正解です。
撤退すべき判断基準⑦ 「怖い」と感じたら引き返す
これは精神論ではなく、危機管理です。
- 足がすくむ
- 風が怖い
- 崩れている場所が不安
- 先が見えなくて嫌な予感がする
怖いと感じると、足元が雑になって転倒しやすくなります。
そして初心者の「怖い」は、ほぼ正しいサインです。
迷ったら、引き返す方が安全です。
まとめ|撤退は“正解の判断”です!
登山初心者が撤退を決める基準は、次の7つです。
- 天候が崩れ始めた
- 足元が危険になった
- 体調に異変が出た
- 時間が押している
- ルートが分からなくなった
- 同行者とのペース差が大きい
- 「怖い」と感じた
撤退しても、山は逃げません。
また次の機会に、万全の状態で登ればいいだけです。
安全に帰ってこそ、登山は楽しい。
これだけは本当に大事だと思っています。



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