登山は自然を全身で感じられる人気アクティビティですが、準備不足で挑むと危険を伴います。そこで今回は「登山を始める準備」と題し、特に初心者におすすめの【鈴鹿セブンマウンテン】を中心に紹介します。初めて登山をする方、どの山から始めようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
登山を始める前の準備
登山を楽しむためには、しっかりとした計画が欠かせません。
- 山選び:まずは標高1,000m前後の山が安心です。標高が高い山ほど体力を使い、天候も変わりやすくなるので、最初は「無理なく日帰りできる山」を選びましょう。
- ルート確認:登山アプリや紙の地図でルートを確認し、コースタイム(登山にかかる目安時間)を把握します。余裕を持って、休憩時間も加味して計画を立てることが大切です。
- 天気予報チェック:山は平地以上に天気の変化が激しいため、出発前には必ず天気予報を確認。曇りや雨予報なら無理せず計画を変更する判断も必要です。
- 登山届の提出:インターネットや登山口で提出できる「登山届」は、万が一の遭難時に大きな手助けになります。初心者こそ提出を習慣にしましょう。
登山初心者が用意すべき装備
登山は「装備をそろえる」ことから始まります。安全性だけでなく、快適さも大きく変わります。
- 登山靴:スニーカーではなく、防水性とグリップ力のある登山靴を選びましょう。足首まで保護できるミドルカット以上がおすすめです。
- リュック(20〜30L):日帰り登山に最適なサイズ。背中のフィット感やショルダーベルトの太さで背負いやすさが変わります。
- レインウェア:山の天気は急変します。安価なカッパではなく、登山専用の透湿防水素材を選ぶと蒸れにくく快適です。
- 水・行動食:最低1.5〜2Lの水を準備。食料はエネルギーゼリーやナッツ、チョコレートなど、歩きながらでも食べやすいものを。
- 帽子・手袋:日差しや転倒時のケガ防止に役立ちます。夏は通気性、冬は保温性を意識して選びましょう。
- 登山地図・コンパス:スマホのGPSが圏外で使えなくなるケースは珍しくありません。紙の地図とコンパスは必携です。
登山の服装の基本
登山の服装は「重ね着(レイヤリング)」が基本です。
- ベースレイヤー:汗を素早く吸収・乾燥させる素材。ユニクロのドライTシャツでも代用できますが、できれば登山用のメリノウールや高機能素材がベストです。
- ミドルレイヤー:体温を保持する層。春秋はフリース、冬は薄手のダウンジャケットがおすすめ。
- アウター:防風・防水の役割。レインジャケットは必ず持ち歩きましょう。
👉 綿素材は汗を吸うと乾かず、体温を奪うため絶対に避けましょう。初心者の失敗で多いポイントです。
初心者におすすめの鈴鹿セブンマウンテン
東海エリアで人気の「鈴鹿セブンマウンテン」は、変化に富んだ山々がそろい、初心者から上級者まで楽しめる登山スポットです。
鈴鹿セブンマウンテン一覧
- 御在所岳(1,212m):ロープウェイがあり、観光気分でも楽しめる。初心者に最も人気。
- 入道ヶ岳(906m):山頂の草原と伊勢湾の大展望が魅力。標高も低めで登りやすい。
- 藤原岳(1,144m):花の百名山として有名。春のカタクリや福寿草が見事。
- 竜ヶ岳(1,099m):稜線歩きとシロヤシオの群生で知られる。景色の開放感が抜群。
- 鎌ヶ岳(1,161m):尖った山容が特徴。やや上級者向けの岩場あり。
- 雨乞岳(1,237m):鈴鹿山脈の最高峰。自然林が美しく落ち着いた雰囲気。
- 釈迦ヶ岳(1,092m):奇岩が多く、変化に富んだ登山道。展望も良好。
初心者におすすめルート
- 御在所岳 ロープウェイ利用ルート
アクセス抜群で初心者向け。ロープウェイで山頂に上がり、時間と体力に余裕があれば中道コースを下山するのがおすすめ。観光と登山を両方楽しめます。 - 入道ヶ岳 宮妻峡ルート
傾斜が比較的緩やかで歩きやすい。山頂の大草原からの景色は一見の価値あり。最初の一座にぴったりです。
登山初心者が注意すべきポイント
- 無理のないペースで歩く:息が上がったら立ち止まるのではなく、少しゆっくり歩き続けるのがコツ。
- 休憩をこまめに取る:45分歩いたら5〜10分休憩が目安。
- 下山時間を逆算する:午後は天気が崩れやすいので、14時までには下山を開始できるようにしましょう。
- 体調不良を感じたら引き返す勇気を持つ:初心者が遭難する原因の多くは「無理な続行」です。
まとめ
登山を始めるには「計画」「装備」「服装」「安全対策」の4つが基本です。そして最初の山選びには【鈴鹿セブンマウンテン】がおすすめ。御在所岳や入道ヶ岳なら初心者でも安心して登山を楽しめます。
自然の中で過ごす時間は心身をリフレッシュさせてくれる特別なひとときです。まずは無理のない山から始めて、一歩ずつ登山の世界を広げてみましょう。
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